マイウェイ 12,000キロの真実
http://myway-movie.com/
アジアからノルマンディーまでを生き抜いた東洋人の壮絶な人生と人間の本質を描くトゥルーストーリー。監督は、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のオダギリジョーと『PROMISE プロミス』のチャン・ドンゴンが、運命のいたずらで日本、ソ連、ドイツの軍服を着て戦うことになる男たちを演じる。240日間にも及ぶアジアからヨーロッパの大陸横断撮影を敢行して作られた、壮大なスケールの作品世界に酔いしれたい。
take1の大好きな韓国映画『シュリ』(1999)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AA
のカン・ジェギュ監督作品です。
シュリを観た時のような衝撃と面白さを否応なしに期待したいとこですが?
予告を見た限りでは、それほどまでには無理かな?という自己防衛がはたらいての観賞です。
正直、作品自体のストーリーと人物描写は観るに耐えれない感がありました。
日本人だからかな?
韓国作品だからかな?
日本人に対する描写がかなり酷く強烈でもあります。
グローバルな世界観を持った大きな人間ならまた、違った感想だとは思いますが、残念ながらtake1はそれほど大きな人間ではなく、典型的な日本人でした(汗。。。。)
でも、戦争シーンのリアリティーは素晴らしい映像と迫力で凄く見応えがありました。
ストーリーと時代背景の描写に対して難しいことを考えず、これはフィクションだと思い、迫力ある戦闘シーンだけに特化すれば大変良くできた映画だと思います。
take1も度肝を抜かれた映画史に燦然と輝く『プライベート・ライアン』
のノルマンディー上陸作戦の映像に匹敵するような、激しくも、痛々しくも凄惨な戦闘描写が凄い。
そういう意味では流石「シュリ」のカン・ジェギュ監督というべきです。当時を知らないtake1がいうのも何ですが。。。戦争場面のもの凄いリアルな再現には脱帽。
でも、やっぱ、脚本は本当にあかんですね。
まず、「日本軍、ソ連軍、ドイツ軍という異なる3つの軍服を着ながら、第2
次世界大戦の12000キロにも及ぶ3つの激戦地を戦い抜く」という、何とも根拠もない出鱈目な話です。
この映画のテーマがいくら“死なないこと”であっても、それを色んなシュチエーションで、2人の主人公がクライマックスまで、どんな生死の境に遭遇しても、軽々と死線を越えてしまうのがいやはや、何とも荒唐無稽という他はありません。
一番最初のソ連軍の戦車に向かっての手榴弾を爆発させて空中をさまよったとこでもう普通は死ぬでしょう。
そこから、いきなり極寒のソビエト。銃殺シーンでも間一髪の恩赦で生き残りますが、この時代の日本軍がその時に本当に死を選ばす、ソ連の軍服を着るのか?疑問ですね。
ノルマンディーのアメリカ軍に対しても得意のマラソンを生かしての降伏。。。。
これを、堂々とフィクションとして観る方がかなり楽でしたが、頑なに「実際の経験者の話を再現」とうたうから突っ込みどころが増えてしまいました。
山本太郎の悪役日本軍人は、観ていてもの凄く腹が立つと同時に似合う役だなと賛否が入れ乱れる感想です。
いや、彼しか出来ないと思いました。
オダジョーは置いておいて。。。。(笑)
チャン・ドンゴンの折れない心、真っ直ぐ直向きに生きるジュンシュク役は彼だからよかったかな。
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