第7鉱区
http://d7-movie.com/
1970年代から日韓共同で天然資源の開発が始まった東シナ海の石油ボーリング船を舞台にしたアクションムービー。『光州5・18』のキム・ジフンが監督を務め、大海原の孤島と化した船上を襲う戦慄(せんりつ)の体験を活写する。男勝りのヒロインを『TSUNAMI-ツナミ-』のハ・ジウォンが演じ、『光州5・18』にも出演したアン・ソンギや、『寵愛-ちょうあい-』のオ・ジホらが脇を固める。韓国で初の試みとなるオール国内CGによる迫力の映像や、予想不可能な展開に目を見張る。
最初の勝手な想像とは全く違った作品内容です。
日韓で外交問題にまで発展した実在する油田開発第7鉱区海上に浮かぶボーリング船の乗組員たちと謎の生命体との壮絶な死闘という触れ込みと、戦闘モード全開のファイティングポーズで身構える劇場ポスターの格好よさ、そして油田開発といったデリケートな政治的問題も絡んでいそうで、社会派ムービーの匂いもプンプン漂う感じがして、凄く期待しての観賞。。。。
でっ、全てが吹っ飛んだ。
ストーリーは全然複雑じゃなくいたってシンプル。
超単純なアタマ空っぽにしていても充分理解できるモンスターパニックアクション作品で、期待していた映画のイメージとは違いました。
序盤は、結構緊張感バチバチで、忍び寄る姿の見えないモンスターに一人また一人と襲われるスリリングな展開から、どんな謎が隠されているのか?緊張感を覚えながら観ていましたが?次第にその姿が現れ、ついに正体が明かされた瞬間にいきなりズッコケでした。(笑)
もう、子供の怪獣映画のノリですね。
そして同じ韓国作品の「グエムル 漢江の怪物」で見たようなシーンや展開がてんこ盛りです。 肝心のモンスターの姿形も、グロテスクなだけで残念ながらオリジナリティが感じられませんでした。
それでいてこのモンスターがやたらと強い。なかなか死にません。
銃で撃たれても、棒で刺されても、火であぶられ丸コゲにされても死なずにしつこく襲いかかってきます。
やっつけてはやられの繰り返しで、普通ならかなり興奮するのですが?この作品に関しては、船員たちとの攻防描写には、思わず失笑でした。
そして、頭を過ぎったのは、最後に残ったヒロインのハ・ジウォンが女戦士と化し、モンスターと最終バトルになったシーンがまるで、シリーズの中の傑作『エイリアン2』にシガニー・ウィーバーを連想してしまいます。
まあ、決して映画としてかなりヒドいというわけではないのですが、想像を駆り立てワクワクする展開がなく、緊張感がリラックスに代わる退屈な作品ではありました。
強いて言うなら
ヒロインのハ・ジウォンの役キャラは凄く良かったです。
ショートカットとタンクトップが超お似合い。ルックスもよく、take1的には個人的に、かなり好みのタイプです。(照。。)
でも、チラシの解説ではハ・ジウォンを“韓国のアンジェリーナ・ジョリー”と書いているのは、チョットアンジーに失礼なんじゃないかな?
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