と、言う訳で・・・「英国王のスピーチ」
アカデミー賞の発表前に観に行きました。オスカーのノミネート作品という頭ではありましたが、受賞前で素直に観ました。
英国王のスピーチ
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。
主人公、エリザベス女王の父、ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、
実話ならではの味わい深い展開が見どころです。
今年のアカデミーの最有力候補と言われている作品です。
実話に基づく物語だという事を念頭に観ました。
一言。。。。感動。素晴らしい作品です。
二言。。。。コリン・ファースの演技が素晴らしい。
ヨーク公と矯正師のローグ。この2人の出会いは必然的だったんじゃないかな?
人生を左右する人との出会いは、遥か昔からの縁で繋がっているんじゃないかと。。。そう、人はみな出会いと縁で成り立っているんだと思います。
必然的な出会いではありますが?
もし?この2人の出会いがなかったら?
ヨーク公とローグ、この2人の人生は勿論の事、英国という国家の運命も変わっていたんじゃないかな?
って思ってしまう程魅了されました。
とにかく脚本が素晴らしい。
始めはヨーク公の苦悩をベースにスタート。
ローグとの出会い、そしてその2人の関係を段階を踏んで徐々に信頼しあっていく過程がいいですね。
王妃にしか心を開かない閉じこもっていたヨーク公が殻から一歩踏み出すユーモラスな訓練シーン。
本当にこんなトレーニングをしたの?かなり盛ってませんか?って?思わせる程おもしろく心地よい。
そして、一度は仲違いをして関係を拗らせてしまい、でもやっぱ互いは縁で繋がっているんだと思わせる観ていて心地よい仲直り。
自分の運命はローグに託すしかないと決断する戴冠式のリハーサルでの自信と信頼。
そして感動のラスト。
「私にはローグがいるんだ。」
「陛下には、私がいつも側に居ますからご安心を。」
そんな強い信頼関係が発揮されるラジオ放送。
なんか?このシーン。。指揮者に導かれる演奏者のように2人の姿が見えました。
感動です。凄く面白かったです。
前評判がよく、かなり期待のハードルが上がっていたので、どうかな?
って思ってはいたのですが?期待以上に感動しました。
お薦めです。
余談。。。
いつも思うのですが、まず、日本では考えられない位外国映画って?英国に限らず(英国がかなり多いですが?)、王室を舞台に描かれる作品って多いですね。
そして、この「英国王のスピーチ」に出てくるジョージ6世のエピソードはどれも王室という観点からすれば驚きばかり。
特に悲惨な幼年時代を語るシーンには驚きました。
偉大で尊厳な父親と自由奔放で好色な兄に挟まれ、左利きやX脚の矯正を無理強いされ、乳母にまで虐待されていたと語るとこなどは、絶対に日本映画ではありえへん。。。。
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