11ヶ月間続いた
NHK大河ドラマ『龍馬伝』
http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/
もいよいよ最終回。龍馬暗殺のクライマックスでした。
個人的にNHK大河は録画してでも欠かさず観てきたtake1。龍馬伝も一回も欠かさず、全48話すべて観ました。
〜あらすじ〜
最終回(第48回)「龍の魂」 2010/11/28放送
大政奉還を成し遂げた龍馬(福山雅治)は追っ手から隠れるために近江屋に移り、新政府綱領八策を書き、各藩に送る。人々は「○○○を盟主とし」という文を見て、「○○○」が誰なのかをうわさし合い翻弄(ほんろう)される。
龍馬は、新政府の人材を集めるために奔走していた。越前に松平春嶽(夏八木勲)を訪ね、経済に明るい三岡八郎(中川家礼二)を新政府に出してほしいと頼む。龍馬のおかげで稼いだ金を龍馬に渡そうと京へ来た弥太郎(香川照之)は、土佐藩邸にも入れない龍馬の立場を知る。近江屋を訪ねた弥太郎は、龍馬に「日本一の会社を作って、日本人を幸せにしろ。達者での」と言われ、これで最後のような発言に言いようのない不安を感じ始めた。
一方、幕府という唯一のよりどころを失った見廻組は、その元凶とにらんだ龍馬を探していた。弥太郎も見廻組につかまり龍馬の居所を詰問される。龍馬の身に何か起こるのでは、と近江屋へと急行する弥太郎。「○○○」の真意をただしに近江屋を訪ねた中岡(上川隆也)。将来の夢を語りあう二人だったが、今井(市川亀治郎)たち見廻組が近江屋を襲撃する・・・
冒頭にいきなり「たけっちさん」が出て嬉しかったんですが?あんまり意味のないような感じが。。。。
勿論龍馬の夢の中ではありますが????たけっちさんや以蔵を出したのは、ずっと見続けた視聴者にとって嬉しいことなんだけど、もう少し意味のあるシーンの方がよかったような。。。大抵?視聴者へのご褒美なんじゃないかな??
さてさて、注目の龍馬暗殺。
幕末最大のミステリーとも呼ばれる坂本龍馬暗殺の謎ですが、大河ドラマ「龍馬伝」では いったい龍馬暗殺の真相がどう描かれるのか?凄く興味がありました。
でも、チョット残念。
暗殺犯は京都見廻組だというのは大体分かっているつもりでした。でも、take1の興味、ドラマの焦点は、実行犯ではなくて、黒幕が誰だったのかっていうとこだと思うし、誰が殺させたのかということが、ミステリーとしては最大に興味あるとこだと思うんですけど。。。
その当時、龍馬を殺してもおかしくない動機や理由を持っていた人はかなりいたと思います。
そこに期待していたんですが?全然ミステリーじゃなかったです。
誰に命令された訳でもない流れで、単独犯といってもいい感じの描かれ方で、
単純に見廻組の私怨っぽく描いていました。
今井信郎との会話で、弥太郎に、龍馬が幕府、長崎奉行、新撰組、薩摩、長州、紀州藩などから広く恨みを買っていることを語らせ、そして今井には「龍馬がわれら侍を愚弄した」と語らせ、暗殺の黒幕は特定せず・・・。
どうやって黒幕と繋がるんだろう?
どんな心情で暗殺に向かうんだろう?
と思いましたが、全然描かれてなかったですね。
見廻組の単独なら定番通説に近いと思うのでそれはいいと思うし、見廻組が最後にキレたって理由なら、別に西郷も大久保も木戸も変に怪しい容疑者っぽく描かなくてもいいんじゃないかな〜?って思いました。
でも、見廻組の雰囲気は良かったですね。
ビシッ決まった暗殺者の存在感がアリアリですし、暗殺の実行犯今井信郎を演じた市川亀治郎よかったです。
香川照之の従兄弟ってことで、火花散る共演もしかり、亀治郎だから、どことなく切なさが残る感じで、滅んでいく武士の哀しみと品格を見事に誇り高きラストサムライとして演じていたと思います。
そういう意味では、暗殺犯のキャスティングはいい感じ。
そして、暗殺のクライマックスシーン。。。。
襲撃場面は個人的に凄くよかったと思います。まさに一瞬の出来事って感じで、スピード感が凄かった。実際こんな感じだったんだろうな〜?って思いました。
暗殺場面はどういう感じでくるのか?凝るのか?。。。って思ってましたが、以外にあっさりストレート。血糊の飛び散り具合や量といい、「もうよい」という冷徹な声といい、かなりリアルを追求した感じですね。
はい、「龍馬暗殺シーン」としてはtake1は〇です。
でも、実際雨は降っていたのかな?
そして近江屋の人達はどうなったがじゃ?take1(笑)
新政府綱領八策「○○○を盟主とし・・・」について。。。。
龍馬は本当のところどうだったのかな?ドラマでは、中岡に対して
「みんなじゃ。あの○○○には、みんなが入るがじゃ。志がある者だったらあの○○○には誰もが入れるがぜよ。志のある人をみんなで選ぶがじゃ。」
と言っていますが、実際具体的な名前が出たのか?龍馬の頭のでは、誰か具体的な人物があったのか?興味をそそるとこですね。
結構、歴史評論家や歴史に詳しい知識人の想像で、色んな人の名前が出てきますが?これもミステリーの一つですかね。
ちなみに、歴史家・作家の
加来耕三(かくこうぞう)さん http://www.kaku-kouzo.com/
は、土佐藩主の山内容堂じゃないか?と言ってたのを記憶しています。
最終回は全体的には、ドラマは岩崎弥太郎回想録という設定ですので最終回は龍馬暗殺を前半に持っていき、最後は弥太郎でしたね。
前半の二人の会話
今井と弥太郎の龍馬に対する暗殺前と後の会話
明治時代になっての弥太郎の大嫌い発言。。。。。。
龍馬への愛憎の決着を付けるために葛藤しつつ、そして最後はジェラシーを抱きつつ、「あんな龍はどこにもおらんぜよ」というセリフ。。。
やはりこのドラマは香川照之の『弥太郎伝』でもありました。
それにしても弥太郎の臨終みたいなシーン。。。チョット動いていたんじゃないかな????
ヤバイでしょう。。。香川照之だからなのなかな?(笑)
呪いの映画に出てくるシーンと勘違いしそうな。。。。
なんかもう、あのシーンが全部持ってっちゃったような感じでした。
でも、けど、ちょっとやり過ぎです。
スタート当初、弥太郎の描き方に関して三菱からクレームがついたという事ですが?本当NHKは三菱にひと言謝っといた方がいいのでは。。。と個人的に思った次第です。
でも、香川照之的に最高のカットかもしれませんね。
さて、全48回見終えて・・・。
映像の美しさ衣装やロケーションスケール・・・等
金を掛けているな〜って。。現在の景気、スポンサーに左右される民放とは違い、やっぱNHKは凄いなって思う”力作”だと思いました。
最後のナレーション「わずか150年前のことでした。」というフレーズがいまでもに感慨深く、頭に残っています。
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