義兄弟 SECRET REUNION
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〜こんな概要〜
『シュリ』、『渇き』のソン・ガンホと『M(エム)』のカン・ドンウォンのW主演となった、男同士のきずなを描いた感動のヒューマン作品です。
北朝鮮のスパイと、彼を追う元国家情報員の宿命の対決と共に、彼らの間に芽生える深いきずなを描いています。
敵同士でありながら次第に心を通わせていく男たちの悲しい現実に迫る人間ドラマ。主演の二人の豪快なアクションもさることながら、その劇的な彼らの人生に胸が震えます。
ソン・ガンホは、個人的に大好きな韓国の映画俳優の一人ですね。
『シュリ』のイ・ジャンギル役が凄く印象に残っています。
それから今をときめく、イ・ビョンホンとの『JSA』もよかった。
とにかく演技が上手いです。そして何とも言えない味がある俳優ですね。
この人の笑った顔、焦った顔、怯えた顔、おどけた顔は見ててとても面白いです。全ての表情に人間味のある温かさを感じます。
その表情と態度につられてイケメンスパイ役のカン・ドンウォンの仏頂面がちょっとずつ表情が柔和になっていくのが見ていて嬉しく感じさせてくれます。
特に、人探しでのお礼にニワトリもらったシーンでの「手錠を掛けとけ」というセリフと車内の仕草は思わずニヤリでした。
作品全体としては、前半の緊迫した雰囲気と、中盤の主人公二人のやりとり緩さとの差がありすぎるのが作品としての統一感が少し損なわれているような気がしますが、この作品に限っては、この差が大いに心地いいと思いました。
とにかくソン・ガンホの演技で説得→納得って事です。
ストーリー的に突っ込みどころがあろうが、なかろうが強烈な存在感で納得させてしまうソン・ガンホの力業が炸裂している感じですね。
ソン・ガンホが演じているのは何が何でも自分の手柄にしようという強引な行動で、北朝鮮工作員逮捕に失敗して国家情報局をクビになった男。
そして、彼がクビになった事件に関わり潜伏している北朝鮮のスパイがカン・ドンウォン。こちらは、 暗殺を命じられて躊躇したり、北に人質同然に残してきた妻子を案じて苦悩したりと、キャラクターが丁寧に描きこまれている。終始ストイックな表情を崩さないカン・ドンウォンと豪快、鈍感なイメージに反して見かけに似合わず意外な繊細さも見せるソン・ガンホがベスト・マッチしています。
本当に同じレベルでどちらもいい配分です。まさにW主演。
2人はお互いに、相手の素性を知っているのに知らないフリを通す。そして
その探り合いは時にはコミカルに、時にはサスペンスちっくに2人の間に目に見えない絆が生まれ育っていく過程に凄く引き込まれました。
平和ボケした現在の日本だったら、全く違う世界に写るであろうフィクションとしか思えないスパイの設定も、お隣の国、韓国では実にリアルで、脱北者の暗殺が日常レベルで起こりうるであろう現実を実感出来る作品です。
ラストは
清清しく
ほのぼのと
明るく
終わったのが裏切られた感じですが嬉しいです。
この手の映画はこんなにうまく終わらない、どちらかが犠牲になるって思うのが、通常のパターンですが、明るく終わりたいという作り手の気持ちが伝わってくる作品ですね。
久々に感動した、気持ちよく観れた韓国映画です。
はい、薦めです。
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