チリの落盤事故 〜33名全員の無事生還〜
今日、ニュースで最後の一人が無事救出された事を伝えていました。
これは、まさにチリだけでなく、世界中の人々が待ち望んでいた瞬間であり、これほど感激的なことはないと思いました。
地下約700メートルというところで69日間閉じ込められていた時の精神状態というのは勿論経験が無いので、想像すら出来ませんが、絶望と極限という言葉でしか語れない過酷な状況だったと思います。
でもこうした状況を乗り切ることができた要因は何かな〜?って思うと幾つか考えられます。
まず
最も大きな要因は全員が無事であることを精神的な支えとなっていたリーダー格が書いたメモ書きが地上に伝えられたことであると思う。これによってそれまでの最低最悪な絶望感というネガティブな感情から一転して喜び・期待・希望というポジティブな感情に生まれ変わったことであろうと思われます。
次に
冷静で適格な判断ができる全員の信望が厚いリーダーの存在があったかであろうと思います。リーダーの適格な指示のもとで69日間という長期間狭い空間で秩序が保てたことは大きな成功要因と考えられます。
そして最後に
地上にいる家族や周囲の愛情に満ちたサポートであろうと思う。
全員が無事と分かってからエスぺランサ(希望)と名のついたサポート村を事故現場の近くに設営して毎日手紙を送って励ました事が大きいと思います。
人間はどんな最悪な苦境に陥った時も、家族や周囲の人のサポートを得て、喜び・期待・希望・感謝のようなポジティブな感情を持ち続ければ、時には人体的、医学的な常識を覆すような奇跡を成し遂げ得ることを、この33人が証明してくれたんじゃないかな?
本当に無事の生還を喜びたいと思います。
よかったね〜〜。。。。
以下ネットニュースより抜粋
チリ鉱山事故。。。33人全員無事生還
「希望」束ねた指導力 33人目ウルスアさん
毎日新聞 10月14日(木)配信
http://mainichi.jp/select/world/news/20101014dde001030013000c.html
その瞬間、クラクションが鳴り響き、カプセルから33人目の作業員、現場監督のルイス・ウルスアさん(54)が姿を現した。救出作業を見守ったピニェラ大統領が目にうっすら涙をため、固く抱きしめた。息子が駆け寄る。チリ国家が斉唱された。夜の肌寒い鉱山が、熱気で包まれた。「皆さんに感謝します」。胸を張り、ウルスアさんはにこやかに語った。
彼なしでは、奇跡が起きたか分からない。前例のない過酷な地底生活を続けた33人をまとめ上げ、生還へ導いた立役者だ。
「48時間おきにスプーン2杯のツナ、そしてミルク1杯。これを守ろう」。8月5日の事故発生のその日から、彼の挑戦は始まった。他の作業員と手分けして周囲のトンネルを調査し、自分たちが閉じ込められた事実を冷静に認識。生命線ともなる食料配給の規則を決め、発見と救出を待った。工事の現場監督経験が豊富なため、自然に周囲から頼られた。
「地下に33人が生存」。全員の無事が初めて確認されたのは事故発生から17日後。それまでウルスアさんは、泣き出しそうになる仲間に言い続けた。「助けが必ず来る。絶対に希望を失うな」。ウルスアさんが言うと、不思議と心が落ち着いた。
いつしか、ウルスアさんのもとに全員が団結。時にはパニック気味になり、けんかもした仲間たちがまとまっていった。そして「奇跡」は起きた。
ウルスアさんはピニェラ大統領に語った。「我々は、世界が待ち望んだことを成し遂げた。70日間の闘いは無駄ではなかった。強さと精神力を失わなかった。家族のために闘い抜きたかった」
◇次女に命名「エスペランサ(希望)」
ウルスアさんと共に最終段階まで地下に残り、最後から2人目の32人目に地上に出たのがアリエル・ティコナさん(29)だ。
妻エリサベスさんは、9月14日に帝王切開で次女を出産した。その名は「エスペランサ(希望)」。退院したエリサベスさんはエスペランサちゃんを抱き、現場の鉱山を訪れた。ティコナさんはテレビ電話でエスペランサちゃんと対面し、はにかむように手を振った。
救出後、高々と手を上げたティコナさん。パパは確かに「希望」をもらっていた。
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