かぐや姫の物語
http://kaguyahime-monogatari.jp/
数々の傑作を生み出してきたスタジオジブリの巨匠、高畑勲監督が手掛けた劇場アニメ。日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語を水彩画のようなタッチで描く。声優陣には、ヒロインかぐや姫にテレビドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」などの朝倉あき、その幼なじみを高良健吾が務めるほか、地井武男、宮本信子など多彩な面々がそろう。
直近のジブリ作品
風立ちぬ 投稿日時:2013-09-06
http://take-1.sakura.ne.jp/modules/masternews/index.php?page=article&storyid=1404
があまりtake1の中では芳しく無かったので、ためらっていましたが、まずは観賞。。。。
日本人なら誰もが知っているであろうかぐや姫。
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を現代版にリニューアルした作品です。
物語の概略はそりゃ誰もが1分程で言えるんじゃないのかな?
その物語を137分という上映時間でどう?表現しているのか?興味もありました。
まず、映像がシンプルでいて、凄く美しく、素敵(#^.^#)柔らかいタッチと雰囲気は水彩画のよう。色遣いも、優しく淡い。
人物表現も温かい感じで可愛く、観ていて思わずニッコリとしてしまいます。(#^.^#)
何というか?アニメの人工的な冷たさが全く無く、体温を感じるようで、物語と映像の雰囲気がとても合っていました。
この映画はそれぞれの対比をうまく表現しています。
・田舎と都
・愛と欲望
・天上と地上
姫が田舎の仲間たちと野山を駆け回る姿は生き生きとしていて笑顔で躍動感があり、一転、都の都会暮らしから、自然児の笑顔が消え、だんだんと自分らしさを失い、笑顔が消え気力を失くしていく姿は、悲しく哀れ。。。。(>_<)
翁は、当初は姫を授かった事がただただ有難く、素直で純粋な喜びだけでしたが?金を手に入れた事から欲が出てきてしまいました。
勿論、翁の気持ちはかぐや姫を思っての事なのでしょうが、姫の実際の気持ちを聞くことなく、強引に高貴な姫にしなければという、自分の思いを押し付けます。
翁の自分勝手な自己中的なかぐや姫への思いは、現代においても親が子供に対する愛情のあり方に置き換えられますね。(^_^;)
そして、汚れの無い天上(月)と汚れた醜い地上。。。
月からのお迎えが来たときの天上の人々は、直感的に極楽浄土の人々をイメージしてしまいました。
中心的な人物は阿弥陀様っぽい?(^_^;)
その瞬間に昔から普遍的語り継がれている日本最古の物語には仏教的な思想が根本にあり(take1の家が仏教という事もありますが・・・)、エンディングには涙腺が緩み、結末にも納得いきました。
仏教用語でいう
・愛別離苦(あいべつりく)
・求不得苦(ぐふとくく)
・輪廻転生(りんねてんしょう)
が組み込まれているんじゃにかと思います。
はい、日本最古の物語、「竹取物語」がこんなに奥深い内容のだったとは改めて知りました。
心に響いたのは物語と映像だけでなく、実は歌と音楽にもやられましたm(__)m
子供が歌う唄、かぐや姫が歌う唄は、歌詞も音楽もなぜか?心に響きまくり。。。(涙)
take1の琴線に響き魂が共鳴するというのか?DNAに触れているというのか?
何とも言えない心地よさに涙腺が緩みました。
この年齢になり涙もろくなっているのもありますが、アニメで泣いたのは久々です(>_<)
本当に魂を心をゆさぶられました。
・本当に大切なものとは何か?
・本当の幸せとは何か?
そんな監督のメッセージが伝わってきます。
大切な思いが沢山詰まった素晴らしいアニメーション作品です。
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