藁の楯 わらのたて
http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/index.html
『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズで知られる漫画家の木内一裕の小説家としてのデビュー作品を、三池崇史監督が映画化したサスペンス・アクション。凶悪な殺人犯に10億円の懸賞金がかかり、犯人を移送することになった刑事たちの緊迫した道程をスリリングに描く。正義とは何かと揺れる思いを抱きながら、命懸けで犯人を移送する警視庁警備部SPを演じるのは大沢たかおと松嶋菜々子。少女を惨殺した殺人犯には藤原竜也がふんする。常に油断できない展開であっといわせる三池監督の演出が、サスペンスで生かされることが期待できる。
個人的に面白かったです。
最近、邦画にも結構評価が高いtake1です(^_^;)(笑)
はい、設定には全然リアリティはないと思います。。。
でも、もしかしたら?この先も続くかもしれない不況の現代だからあるかもしれないと思わせる人間とお金の醜いストーリーが物語としては面白く、グイグイ引きこまれました。
勿論、有り得ない突っ込みどころは満載です。
まず、陸路の護送手段はあかんでしょう。。。単純に最初からヘリで空路で輸送すればすむ話なんじゃないかな?(^_^;)
まあ、それじゃあ、物語は進みませんが。。。(^_^;)
新幹線から降りてからの護送がなんか?場当たり的で素人っぽく現実感がまるで無い気がします。
そして、余貴美子さん演じる協力的な女性タクシーに遭遇。。。(^_^;)
かなり都合いいんじゃない?(笑)
そして、一番の突っ込みどころはクライマックス
もの凄い厳戒体制の中、お金持ちのだけな民間人が沢山の若い衆を連れて規制線の中に平気で入ってくるところ。。。(^_^;)
果たして許されるんかな?(笑)
警官は全員成り行きを見守るだけなんて、有り得ないでしょう。。。(^_^;)
そして、最後には仕込み杖で殺そうとする始末。。。
はい、全てにおいてリアリティの温度が低すぎて苦笑いのシーンが結構沢山・・・
でも、そこは、やっぱり三池崇史監督の特徴?真骨頂?(^_^;)(笑)
真剣にはとらえず、スルーしました。
何故ならば、それ以上に面白く引込まれたから
次々に現れる刺客、そしてなぜか外部に居場所を知られてしまう。どうしてだろう?
情報を流している裏切り者がいるんだろうか?
敵が多く、観客が常に緊張感の中、先が読めないハラハラドキドキな展開が続き、見応えは充分です。
岸谷五朗演ずる奥村が、「こんなクズを警護する価値があるのか」という台詞を吐きますが、人間としてこんな気持になって揺らぐのは解る気がします。
でも主人公、大沢たかお演ずるSP銘苅は、全く揺るがず、任務を遂行する姿がカッコいい
妻を失い、被害者の気持ちが一番よくわかる過去を持ちながら、感情に流されず己を貫く姿には、ヤバイくらい観客を引込みます。
これは、大沢たかおが演じてるからこそ、共感できるんじゃないかな?また、抑え目でクールな銘苅がクライマックスで感情を爆発させるところは、またまた反対にカッコよく、引込まれました。
全体的に最初から最後まで緊張感ある展開で楽しめ、迫力もありアクションもよかったです。
はい、期待通り大沢たかおの演技が秀逸です。
藤原竜也は最後までクズを演じきってすごかった。
でも、彼は演技力は抜群で猟奇的で似合ってましたが、顔が整っているので、
この作品においてはもっと嫌悪感のあるオタクチックな俳優のほうが良かったかもしれません。
大沢たかおと藤原竜也以外のキャスティングもよかったと思います。
人間の本質をうまく描けていた面白い作品です。
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