アンナ・カレーニナ
http://anna.gaga.ne.jp/
ロシアの文豪L・N・トルストイの代表作を実写化した大作ドラマ。19世紀ロシアを舞台に、青年将校に惹(ひ)かれたのを機に政府高官である夫との愛のない結婚や社交界から離れようと決意した女性に振り掛かる試練を追う。メガホンを取るのは、『つぐない』『ハンナ』などの鬼才ジョー・ライト。『つぐない』でライト監督と組んだキーラ・ナイトレイが、許されぬ恋に身を焦がしながらも自分らしく生きようとするヒロインのアンナ・カレーニナを熱演。実力派スターが集結した豪華な共演陣、豪華絢爛(けんらん)な衣装や美術も見どころだ。
ロシアの文豪トルストイの原作ファンが観たらどんな感想なんだろう?と思いました。
で、take1は読んでません(笑)
劇場の中にリアルな町や競馬場やその場面の部屋が存在するというチョット変わった演出に違和感を感じましたが、舞台劇の様相を呈しているのかな?と思いました。
一言でいうと、歌の無いミュージカルを観ているような。。。(笑)
不倫で破滅していくアンナの生き様をキーラ・ナイトレイが熱演です。
キーラというとtake1は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のエリザベスのイメージが強いですが、相変わらずの美貌で、アンナを美しく、悲しく演じています。
社交界の華と讃えられる美しいアンナ。
国家の官僚でジュード・ロウ演じる聖人君子の様な夫と可愛い子供に恵まれ、誰もが羨む何一つ不自由のない家庭暮らしだったのですが、偶然にも、若くて美しい青年将校ヴロンスキーと出会ってしまい、惹かれあった事から運命の歯車が狂い始めます。
運命の定めの様に恋に落ちた二人は、背徳と破滅、そしてその先に待つ地獄を知りながら愛し合います。
そんなアンナに待っていたのは・・・・????
キーラの段々追い詰められ、焦り、引きつっていく、ヒステリックな感情を一杯一杯抑えている迫真の演技はなかなか良かったです。
この作品のテーマは何なのだろう?と考えると、直球だと「不倫」(^_^;)
遠まわしに言うとそれぞれの「愛の形」。。。という事になるのかな?
それは、アンナとヴロンスキーだけじゃなく、リョーヴィンとキティの愛の形が描かれているのにも注目するとよく解ります。
まさに対極であり天国と地獄であり、創造と破滅です。
そう考えると、愛とは?それぞにおいて対極です。
この作品は、不倫を「肯定」した作品ではなく逆に「否定」した作品なんじゃないかと思います。
不倫と云う愛が「美しく」もありしかし、「醜く」もある対比描写された映画になっています。
人それぞれの捉え方で賛否が問われる作品ですが、一見の価値はある映画だと思います。
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