ゼロ・ダーク・サーティ
http://zdt.gaga.ne.jp/
911全米同時多発テロの首謀者にしてテロ組織アルカイダの指導者、ビンラディンの殺害計画が題材のサスペンス。CIAの女性分析官の姿を通し、全世界を驚がくさせた同作戦の全貌を描き出す。メガホンを取るのは、アカデミー賞で作品賞などを受賞した『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー。『ヘルプ ?心がつなぐストーリー?』などで注目のジェシカ・チャステインが、狂気にも似た執念でビンラディンを追跡する主人公を熱演。リアル志向のアクションやドキュメント風の映像も見ものだ。
はい、完全な政治一色のプロパガンダ作品ですね。
CIAだけじゃなく?アメリカ合衆国が全面的に協力したんじゃないか?と思わせるであろう、ウサマ・ビン・ラディン殺害事件を映画化した作品です。
監督は「ハート・ロッカー」(2008)でアカデミー賞をとったキャサリン・ビグロー。
http://take-1.sakura.ne.jp/modules/masternews/index.php?page=article&storyid=194
http://take-1.sakura.ne.jp/modules/masternews/index.php?page=article&storyid=193
「ハート・ロッカー」もグレーな(笑)結構なプロパガンダ作品ではありますが、今回のこの作品はもう完全にブラックでしょう。
でも、そういう作品であってもそれを前提にこの政治的思想宣伝映画を見ました。そして、そういう思いと角度で見て観るとまた楽しめました。
映画の作品としては、見応え充分な出来でした。
このキャサリン・ビグローという監督が描く緊張感と緊迫感は凄いですね。
リアルチックを追求しているのか、ノンフィクション作品って言っても、ドキュメンタリー作品と言っても全くいいような出来栄えに驚かされます。
爆弾テロに巻き込まれるかもしれないという日々の緊張感の中、ビン・ラディンをアメリカ合衆国の巨大な敵を追いかける使命感、そしてクライマックスのリアルなナイトスコープアングルの襲撃シーン。
兎に角ドキドキでスペクタクルで圧巻の見応えでした。
ただし、リアルさを追求するシーンとは別にどうも?ハテナ?と思われるシーンも。。。。
特に拷問シーンは今のこの時代においてあまりにも生易しく幼稚な演出でした。
これは、大抵?あまりに真実を追いかけすぎても撮影禁止になってしまうリアルな部分も多いんじゃないかと想像は出来ます。
個人的には完成度を高める為にはリアルで残虐な拷問シーンにして欲しかったと思います。
まあ、作品自体がCIAのアメリカ人の都合のよいシーンばかりで、基本的にアメリカ側には悪人は出てこないです。
よって、都合の悪い部分は否応無しに削除されているか?曲げられて作られていると思います。
逆に考えると真実を曲げて隠した部分に、本当のリアルな成り立ち、正体が隠れています。
そこは、あえて触れてはいけないところなんでしょうね。
それでも、現在今年最大級の政治的な問題作品として必見作品です。
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