脳男
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生まれつきの常識では考えられないほどの高い知能と、驚異的な肉体を兼ね備えるも、人間らしい感情はない謎めいた男・脳男をめぐるバイオレンス・ミステリー。第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の小説を原作に、『犯人に告ぐ』などの瀧本智行が監督を務め、『八日目の蝉』の成島出が脚本を担当。感情を持たない冷徹な男には、『僕等がいた』シリーズの生田斗真がふんし新境地を開拓。共演には松雪泰子と江口洋介、『ヒミズ』の二階堂ふみ、染谷将太ら多彩な顔ぶれがそろう。
個人的には凄く面白かった作品です。
ジャニーズのアイドルが主演。。。どうせ?女性ファンをターゲットにしたB級作品なんじゃないかと思いきや?
いやいや、生田斗真の演技、そして彼と対決するテロリストを演じる女の役者のクレイジーな演技もなかなか見応えありました。
はい、想像を裏切る大健闘な演技と言ってもいいでしょう。
若いのに意外性溢れる素晴らしい演技で、特にラストの生田斗真の橋での表情の変化は、背筋がゾッとするくらいの迫力がありました。
何か?今現在の不安定な世の中に対する不満が満ち溢れている時には、警察をあざ笑い翻弄する知能的な犯罪者がカリスマとして支持されることがあると思います。
警察の捜査の上をいく行動力と知能。。。。それは大衆世論のストレス解消としては気持ちいい定番です。
そんなイメージにピッタリな本作品。
善と悪をテーマにはてはいますが、何が本当に正義で各々の正義の違いは何なのか?という難しい哲学的な思想や考えには内容が物足りないものの、まあ、そのへんは日本人が作る邦画という事で目を瞑り(笑)
それでもキャラクターの魅力と演技だけで十分な面白さがあるので、結構お薦めです。
邦画でも
日本映画でも
これだけのサイコチックでユニークなキャラが作り出せる事
スクリーンに登場させる事が出来るんだという感動もありました。
まだまだ有難い事にかなり平和なわが国日本は、本場の現実社会が本物サイコパスまるけのアメリカには全然敵いませんが、それでも結構な出来栄えの作品です。
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