LOOPER/ルーパー
http://looper.gaga.ne.jp/
タイムマシンで送られてきた人物を消すことを生業とするすご腕の殺し屋が、殺しのターゲットとして転送された未来の自分とのスリリングな追跡劇を繰り広げるSFアクション。『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットと『ダイ・ハード』『エクスペンダブルズ』シリーズのブルース・ウィリスが、それぞれ主人公の現在と30年後を演じる。監督は、『BRICK ブリック』でジョセフとタッグを組んだライアン・ジョンソン。画期的なアイデアと、過去の自分対未来の自分という究極のバトルが興味をそそる。
えてして、タイムマシン系時間移動モノ作品には大ヒット的な名作は少ないと思いながら、あまり期待せずに見たらこれが、何が何が?ストーリーにグイグイ引きこまれた面白い作品でした。
結末は、結果的に未来を変えることでエンディングを迎えますが、なかなか哲学的な要素が含まれていて考えさせられました。
過去の出来事と改変がその先の未来に影響を与えるタイムパラドックスを考えたときに変えてはいけない考えと、強行手段を使って変える考えが葛藤します。
それこそ、理論的な考えと情が絡んだ心情的な考え。。。。
どちらが正しいのかは分かりませんが、現代の諸問題に通じる構図が色々あるんじゃないかと思いました。
互いに、過去と未来の自分同士が対峙したときに、自己中心的で自己満足感をあらわにしているヤング・ジョー。。。それを指摘して諭すオールド・ジョー。。。。
生きた経験がそのまま人間の大きさになって二人の人間力を表してしますが、
ラストでヤング・ジョーが親子を守るために自らを犠牲にしたことで、二人の立場の逆転を感じました。
また、未来の世界がそんなにモロSFチックではなく、結構なところ要所要所にアナログチックなアイテムが混ぜ合わさってあり、凄く面白かったですね。
時を経ても変化しない価値観あるモノは貴金属なんだなって思ったところや、ハイテク技術のローテクマシンが登場したり、服装やファッションが全然違和感ないところが、返って引き込まれたところでもあります。
登場人物の混在と人間関係にそこそこ頭は使いますが、知的で見応えある近未来のSF作品でした。
追伸
娼婦のスージー役で出演していたのが「パイパー・ペラーボ」
J・ブラッカイマーが製作した青春サクセス・ストーリー作品
コヨーテ・アグリー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id162585/
から縁遠かったのですが、久々にスクリーンで会えてチョット嬉しかったです
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