ボーン・レガシー
http://bourne-legacy.jp/
暗殺者ジェイソン・ボーンと彼をめぐる陰謀を、壮大なスケールで描いた『ボーン』シリーズの裏で進行していたストーリーを描くアクション大作。前3作と同じ世界と時系列を舞台に、ジェイソン・ボーンとは別の暗殺者アーロン・クロスが繰り広げる戦いを活写する。『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが暗殺者アーロンにふんし、体を張った見せ場を次々と披露。また、『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートン、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズなどの実力派が共演してドラマを盛り上げる。
ボーン・アイデンティティー 2002年
ボーン・スプレマシー 2004年
ボーン・アルティメイタム 2007年
と、マット・デイモン主演のボーンシリーズを全部観たtake1的には観るしかない作品でしょう(笑)
で、基準がやっぱマット・デイモン=ジョイソン・ボーン。。。見比べてしまうのは仕方のない事です。
配役はいいとは思います。
ジェレミーは個人的に好きな役者ですし、カッコいいです。レイチェル・ワイズもまだまだいける美しさを発揮しているし、その他役者さんの演技もそこそこいい感じ。
ただ・・・
脚本、演出はいかがなものか?
この作品がボーンシリーズのスピンオフ作品としてならまだまだ許せます。
でも、ボーンシリーズの本筋としてみた場合はどうだろう?
予告ではボーンと同時進行で異なる計画が進んでいて、ジェイソン・ボーンは氷山の一角だったと言っていました。
そりゃ、期待するでしょう。
どんな期待か?・・・それはボーン3部作と同時期に、ボーンと同レベルの敏腕CIA工作員が、違う計画の中で揉めて絡み合って実行者達と葛藤しながら戦う。というストーリーなんじゃないか?と想像してしまいます。そして、どうやって?ボーンの本筋と繋がり合うのか?そこに、マット・デイモンが出演しないのに、どうやって?
これがtake1の想像と期待の部分でした。
で、結果は大変残念でした。
同時進行という事にしているのは、無理矢理のこじ付けで、観客にはかなりというか?全く解りづらいでしょう。
観ている中に、「ここに繋がっていたんだ。」
という部分がまるでなく、取って付けただけの本筋の映像とCIAの役者の出演だけであえての同時進行の意味にしちゃってます。
さらに、思うのはマット演じるボーンは洗脳と訓練による工作員で、ジェレミー演じるボーンは薬を使った肉体改造による工作員って感じで、薬がなけれどうなってしまうのか?ただの禁断症状のある怪しい人になってしまう感がありますね。
それに脚本が非常に解りづらい。
本部に追われ消される立場のボーンと本部の工作員とのバトル、騙し合いが魅力だとは思いますが、
この作品の一番の失敗は
本部が作り上げた工作員を情報漏洩のために本部自ら殺してしまい、ジェレミーを暗殺するすべが残っていない事。前半一寸ありましたが?それ以降もう工作員VS工作員が成立しない。
そこで、またまた無理矢理のアジア人工作員が登場という始末。。。。それにこの工作員、全てが大雑把で力任せ。繊細さが微塵もありません。
後半、もう一回何か?あるのかな?と思いきや?エンディングです。
ボーンシリーズを観た人間の素直なぶちまけですが、3部作を観ていない人にはどう?映ったのかは微妙?
ボーンシリーズとの比較をメインに書いてしまいましたが?この作品、比較しなくともアクション映画としても微妙なんじゃないか?と思います。
ボーンシリーズが結構好きで期待が高かった分
ジェレミーが結構好きな役者だった分
非常に悲しい作品でした。
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