The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛
http://www.theladymovie.jp/
非暴力を貫いてミャンマーの民主化に挑み、アジア人女性初となるノーベル平和賞を授与された活動家、アウンサンスーチーの実録ドラマ。長きにわたる同国軍事政権との戦いと、それを支えてきたイギリス人の夫と息子たちとのきずなを、『レオン』『フィフス・エレメント』などのリュック・ベッソン監督が重厚なタッチで映し出していく。『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』のミシェル・ヨーが、ビルマ語のセリフを完全習得するだけでなく、本人のしぐさやなまりまでも研究し熱演。共演は『ネイキッド』のデヴィッド・シューリス。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
http://take-1.sakura.ne.jp/modules/masternews/index.php?page=article&storyid=904
に続く、現在存命な世界的な女性指導者を描いています。
心揺さぶられる、期待以上の感動作品でした。(T_T)
アウンサンスーチーさんの半生記を描いた映画です。
激動の人生と英国人のご主人や2人の子供たちとの温かくも運命に翻弄された年月がきめ細かく描かれヒットメーカーであるリュック・ベッソン監督の手によって、とても見応えのある人間ドラマに仕上がっています。
スーチー本人になりきったミシェル・ヨーの演技がとにかく素晴らしくて惹き込まれました。まるで本物の生き写しのような錯覚を覚えるほどだった。
映画の前半は軍事政府の恐怖政治の恐ろしさや残虐さに圧倒され、後半は引き離された家族との温かくも切ない話が中心になっています。その間に散りばめられた数多くのエピソードが物語に厚みを加えています。
独裁的な軍事政府により、家族と引き離されてもなお祖国の為に国に残り続ける姿とスーチーさんを支え続けた旦那さんと二人の息子さんの強い絆にも心から感動しました。
癌で余命が僅かと宣告されたのにも関わらず、決して家に戻ってくるようにとは言わず、妻の為に献身的な旦那さんと、戻りたくても戻れない立場のスーチーさん。彼女の無念さが胸に響きます。会えないまま死別してしまう場面は本当に切なくて涙が出ました。
ノーベル賞のセレモニーを軟禁先の自宅でラジオで聞き、そこでの演奏に合わせてピアノを弾く表情が凄く素晴らしかった。
彼女の颯爽と生きる姿に勇気を頂きました。
かなりのお薦め作品です。
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