マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
投稿日時 2012-04-03 17:51:34 | カテゴリ: 映画
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
http://ironlady.gaga.ne.jp/
イギリス初の女性首相として強力なリーダーシップを発揮したマーガレット・サッチャーを、『クレイマー、クレイマー』『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープが演じる人間ドラマ。1979年の就任以来、強気の姿勢でイギリスを導いて“鉄の女”と称されたサッチャーの誰もが知る姿と、その裏に隠された孤独な一面を繊細に描き出す。監督は、『マンマ・ミーア!』でメリルと組んだフィリダ・ロイド。サッチャーの夫を、『アイリス』や『ハリー・ポッター』シリーズのジム・ブロードベントが演じる。ハリウッドを代表する演技派女優、メリルの渾身(こんしん)の演技が見どころだ。
メリル最高!!
「マンマ・ミーア」のドナも凄く良かったですが、今回もまたまた素晴らしい。相変わらずメリル輝いてます。
そんな、『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイド監督とメリル・ストリープが再びダッグを組んだ作品です。この映画でメリル・ストリープは『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』に続く3度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
投稿日時: 2012-02-28 http://take-1.sakura.ne.jp/modules/masternews/index.php?page=article&storyid=868
メリルの迫力ある鬼気迫る天才的な演技に圧倒せれました。まさに、サッチャー本人が乗り移ったかの様な演技。完璧なイギリス英語。若い時も年老いてからも、全く演技とメイクに違和感がありません。
そのなりきりぶりは、まだ存命中の本人を演じるという大きなプレッシャーをまったく感じさせなかった気がします。 さすがオスカー像を3度も手にした大女優、そのすごさを思い知らされました。
本作品、人生の終盤を迎えた一人の人間が自分の人生を振り返る作品です。
この作品は単なる伝記映画とは違い政治色も色濃くなく、かつて「鉄の女」と言われ、英国、さらには当時の先進国と共に世界を率いた女性政治家の回想のお話しです。
彼女の足跡をわかりやすく、政治家の物語にもかかわらず、功罪にはあえて深入りすることなく人として描いています。
オープニング・・・ 町のコンビニでミルクを買っても、かつての首相とは誰も気が付かないただの老婦人そして、朝食シーンに現れる亡き夫の幻影。
認知症を発病した86歳の老婆が、すでに亡くなった妄想上の夫と話をしている。彼女はやがてさびしそうに、懐かしそうに回想をはじめる。それは下院議員からやがて首相へと上り詰めたマーガレット・サッチャー彼女自身の物語です。
ただ個人的にこの作品、メリルの演技以外に見どころが乏しいと感じてしまったのはtake1だけかな?
女性差別と戦いながら、下院議員に当選、教育大臣を経て、党首選挙出馬、 そして、首相就任。。。。サッチャーの首相時代は、稀に見るほど波乱万丈な時代でした。IRAの爆弾テロや、過去に例のない不況・・・さらにはフォークランド紛争・・・
これ程ドラマチックな歴史的事件が相次いでいたにもかかわらず、この映画ではあっさりとしか描かれていないのが残念。
晩年、唯一の理解者である亡くなった夫の幻と話し合うほどに弱りきった姿を描くことで、1人の人間=女性としてのサッチャー像を浮き彫りにしたかったのだろうという狙いなのは充分解ります。でも、すでに認知症になって表舞台に姿を見せない1人の女性に対し、その弱さを強調した物語化は、見ていて切なく居たたまれない痛々しさがあります。
Iron Ladyと呼ばれ鉄の女と言われたマーガレット・サッチャー・・・ take1は、もっと政治家としての鉄の女の迫力と凄みを見たかったな。
彼女には、様々な名言と国会での切り返し等が記録されているので、そうしたものがあまり出てこないのも不満が残りました。
英国初の女性首相として強力なリーダーシップを発揮した“マーガレット・サッチャー”。 日本にもこんな政治家いないかね〜と思いつつ、メリルの演技を観るだけでも充分堪能出来るであろう一見の価値ありの映画です。
かなりお薦め。
追伸。。。 とはいえ、切ないばかりの映画ではありません。劇中のサッチャーの言葉には心震えました。
どうして最近は『どう感じるか』ばかりが大事にされるのか。『考えること』が人をつくる。考えることが行動になり、行動が習慣になり、習慣が人格をつくり、人格が運命を形づくる
というセリフは特に特に強く心に残り、まるで今現在を生きるtake1への忠告のように響きました。
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