吉兆東京本店
投稿日時 2012-01-13 23:58:34 | カテゴリ: お店
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で、・・・夜の懇親会は仲村先生の超特別なはからいにより
吉兆東京本店へ。。。。 http://www.kitcho.com/tokyo/
実は事前に仲村先生に注意事項と教えて頂き簡単なマナーと所作を勉強していきました。
大雑把にはこんな感じで。。。
・入店に際し靴下は紺色の新品に履き替える。 ・お懐紙の持参。 ・入店時、靴を揃えようと後ろ向きに上がらない (出迎えた方にお尻を向けることになり、失礼にあたる為) ・座布団にはにじって上がる。(最上席者が座布団に座ってから) ・器が先、箸が後。置く時は箸が先、器が後。 ・箸は三手で持つ・・・・等
take1が予習した参考資料:吉兆でのマナー集 http://take-1.sakura.ne.jp/take1/kittyousyosa.pdf
以下料亭マナーや食事の心得について、記載されているサイト http://www.kitcho.com/kyoto/service/kokoroe/kokoroe01.htm (食事の心得) http://www.kyoto-okoshiyasu.com/campaign/ryotei/faq.html (料亭入門編)
吉兆の玄関入り口です。大きな看板がある訳でもなく高い塀に覆われた一部にひっそりとでも重厚感たっぷりに存在していました。
伝統と格式のある数奇屋造りの佇まい・・・一見さんは予約すら受けない風格が伝わってきます。
中に入ったこの時点では、デジカメは仕舞っていました。。。。。
中に入ると、やっぱ仕上げと開口部の枠の納まりを見てしまう建築屋の性です。(笑) 枠は数奇屋造りの特徴の一部であるハッカケで納めてありました。シャープでシンプルでスッキリキレイです。
ハッカケとは? http://profile.allabout.co.jp/w/c-3031/
緊張の中、静かに厳かに乾杯からスタートした食事ですが、吉兆の仲居さんと若女将さんが凄く気さくに楽しく雰囲気を和ませて頂き、ぎこちない所作を続けるtake1に 「自分スタイルで自由にお召し上がり下さいね。」 と、優しく言ってもらいましたので、粗相のないように?でも自由に食べさせて頂きました。
この時点でかなり料理を頂いています。
料理写真はマナー的にNGだと思っていましたが? 「宜しければどうぞ、写真撮ってもOKですよ。」 と、お許しを頂きましたのでさり気なく撮らせて頂きました。
本日の料理の内容表です。(画像かURLをクリック)
http://take-1.sakura.ne.jp/take1/kittyoukondate.pdf
吉兆さんにはメニュー表がなく、その季節、その時期、その日に一番いい食材を使った料理を出して頂くとの事。
一番最初に出てきた八寸です。
この器は今年の干支にならって出されたとの事。12年毎に使われる器だそうで、「龍」の文字が手書きで、書体も形も隣の人と違っていました。
ふぐのお造りです。新鮮で美味しいのはさることながら金箔と「寿」という文字に細工された心遣いが素晴らしいですね。
大女将さんがお客様を回って御挨拶です。 ここにおられる大女将さんは、吉兆を創業した湯木貞一さんの長女さんです。
笑顔が素敵ですね。気さくに楽しくお話させて頂きました。
若女将さんと一緒に。。。。実はここで凄い嬉しい驚きが。。。。
この若女将さんは、大女将さんの御次男さんのお嫁さんです。そして、なんと岐阜県から嫁いでこられたとの事。 「ご実家は、岐阜県の何処ですか?」と尋ねると?。。。な・な・な・ナント 下呂温泉 水明館 http://www.suimeikan.co.jp/ の娘さんだそうです。ビックリです。同じ岐阜県同士、盛り上がってしまいました。
宴席の中盤、芸者衆とお囃子による「さわぎ」を披露して頂きました。
幕の内の為、お座敷回りで非常に多忙の中、短時間ではありましたが、座敷を華やかな陽気な雰囲気に包みながら縁起のよい祝儀唄と踊りを魅せて頂け、貴重な体験となりました。
これも凄く縁起物。 数百本に一本という確立でしかお目に掛かれない恵比寿さんのラベルに鯛が二匹存在する(通常は一匹)ラッキーエビスです。
ラッキーエビス http://www.sapporobeer.jp/yebisu/lucky/
ここで、またまた盛り上がる話題が。。。。
吉兆の創業者 湯木貞一さんが、吉兆の日本料理に一番合うという理由で酒蔵で作らせて仕入れているという 冷酒:吉兆貞翁
流石、純米大吟醸。。。はい、口当たりが凄く上品で透き通った喉に全然関所の無いスッと入る美味しいお酒です。
吉兆貞翁の名前の横に花美蔵????
で、よく酒蔵の名前を見ると。。。。
?。。。な・な・な・ナント 白扇酒造株式会社 http://www.hakusenshuzou.jp/ はい、タケイチホームから車で約15分程の加茂郡川辺町にある地元の酒蔵です。
ビックリ。。。個人的にナンカ嬉しいですね。 そんな白扇さんの話題から、大女将さん、若女将さん、吉兆の係りの人達と盛り上がってしまいました。
柚子の釜焼きです。
柚子の器の中に八丁味噌(これも東海地方愛知県岡崎市)の出汁が入っています。
黒毛和牛を
火に掛けて熱した八丁味噌の出汁でしゃぶしゃぶして食べます。
柚子の風味と八丁味噌の組み合わせに絡むと牛肉の柔らかさと甘み。。。もう、言葉に表せない美味さです。
で、実はここでまたまた、嬉しい驚きが。。。
吉兆の料理長の拘りで、この和牛は飛騨牛だそうです。 飛騨牛は、脂が甘く、でもしつこくなく、柔らかく最高な牛だとの事。
地元岐阜県の飛騨牛がこうやって取り入れられるのは嬉しいですね。 ここでも、この話題で盛り上がりました。(笑)
炊き込みご飯
もち米の酢飯を蒸してあります。酸味と具の甘みが交じり合って美味しいです。
最後のメニューのお菓子 若菜まんじゅう
最後に抹茶を飲んですべての料理が終了。 う〜ん、未経験の上品さです。
take1が個人的に一番印象に残った料理は「多喜合わせ」 残念ながら写真は撮る前に食べてしまった(笑) 筍の歯ごたえを感じるギリギリの柔らかさと食感、出汁の風味。シンプルだからこそ感じる技術の高さと美味さを味わいました。
料理のすべてが上品で食材のよさを最大限に引き出す職人技と魂を感じる日本料理を堪能した贅沢な3時間の会食時間でした。
本日会食を共にさせて頂いた皆様です。
お料理もそうですが、お部屋の素晴らしさ、器、装飾品の数々すべてが本物であるという心地よさは他では体験できない貴重なものでした。
また、東京の一流の料亭で 若女将さん 吉兆貞翁 飛騨牛 と、岐阜県を身近に感じる事が出来たのも凄く嬉しく親近感を覚えました。
印象深く思ったのは、女将さん、中居さんがすごく気さくだったことです。 実は、凄く厳しいんじゃないか?と想像していました。
そこで、改めて思い勉強になりました。それは 「本当に高級なところというのは極端にカチカチに格式ばっていない」 ということです。女将さん、中居さんは大変に丁寧な応対だし、ぎこちない所作の、ある意味おのぼりさんであるtake1にも大変優しく親切でした。
また、いつか。。。。はないだろうな?と、思いながら。。。とにかく間違いなく、一生に一度っきりの経験でした。
このような素晴らしい、貴重な経験の機会を与えて頂けた 仲村先生、本当にありがとうございます。
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