火天の城
投稿日時 2009-09-12 22:05:33 | カテゴリ: 映画
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映画火天の城を観てきました。
「安土の山、まるごと一つ城にせよ」……。一五七六年(天正4年)、長篠の戦いで武田軍を撃破した戦国武将・織田信長は、天下統一を見据え、琵琶湖を望む安土山に巨城の建設を宣言した。天主が五層七階という天に聳える城郭要塞、『安土城』。この空前絶後の城づくりは、熱田の宮大工、岡部又右衛門の手に託された。 熾烈な指図(図面)争い、天主を支える樹齢2000年の巨大な檜の調達、信長の命を狙う乱破による妨害……様々な困難を乗り越えてながらもわずか3年で作り上げた壮絶な男たちの奇跡と、笑顔で支え続けた女と家族たちの戦いを描いた本格的時代劇は、 単なる「プロジェクトX」部分に留まらず、揺るぎない絆と想いが詰まった人々を巧に描いている作品です。
まず、圧巻なのは、「親柱」 住宅でいう大黒柱ですね。 「親柱がいかに大切な役割を持っているのか?」を理解するのがこの作品の見所です。親柱を建てるシーンでは、本当に人の力で建てていて、本物を追い求めた映像が観ている者の心を捉え、迫力が満ち溢れ、意気込みが伝わってきますね
「岡部又右衛門」(西田敏行)が命を掛けてでも手に入れたかった「木曽檜」は、2000年生き続けた伊勢神宮に奉納するご神木。 「甚兵衛」(緒方直人)との木曽山中での互いに思いを激しく熱く語り合う絡みは震えるほどに見応えがありました。
なんといっても現代にも通じる職人のモノ作りに対する情熱や若手の溢れんばかりの向上心が描かれていました。棟梁への深い尊敬・仲間への思いやり・家族・夫婦の絆やいたわりなどとても心に染みました。本物を追い求めた作り手の意気込みがひしひしと伝わってくる作品です。
施主様に「安全快適に住んで頂きたい」というつくり手の気持ちは、現代の家づくりにも通じる普遍性ある揺ぎ無い思いですね。参考になりました。
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