新少林寺/SHAOLIN

投稿日時 2011-11-23 23:23:07 | カテゴリ: 映画

新少林寺/SHAOLIN


http://shaolin-movie.jp/

ジェット・リーを一躍スターダムに押し上げた1982年のカンフー映画の歴史的金字塔『少林寺』を、29年ぶりに現代によみがえらせたカンフー・アクション大作。『香港国際警察/NEW POLICE STORY』のベニー・チャンが監督を務め、少林寺が大炎上する中、命懸けで戦う男たちの姿を近代武器と伝統武術による戦いを織り交ぜながらダイナミックに活写する。アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ジャッキー・チェンらアジアの大スターによる夢の共演や、エモーショナルなエンディングが待ち受ける新しい少林寺の世界に注目。















29年前、中学1年生の冬でした。take1はリー・リン・チェイ(ジェット・リー)主演の「少林寺」を映画館で興奮して観た記憶があります。

ブルース・リーの一撃必殺とも違う、ジャッキー・チェンのコミカルなアクションとも違う本格的な本物の武術チャンピオンの流れるような美しいアクションに魅了されました。

そんな思いがあるtake1にとって『新少林寺/SHAOLIN』なんて作品予告を観て、観に行かない訳はありません。

でも、実は正直、期待はしていませんでした。

ストーリーもオリジナルに沿った感じなのかな?
主人公の役どころは?どんなんだろう?
新人起用ではなく、アジアの大スター、アンディ・ラウが主演って?

そんな疑問を覚えながらの観賞です。

観終わって。。。。

正直、裏切られました。いい。。。。凄くいい。。。。

オリジナルとは全く違うストーリーと時代背景。そして、ただのカンフー映画だけじゃなく、

スペクタクルなカンフーアクションは勿論、それ以上にtake1の心に残ったのは、主人公アンディ・ラウが演じる侯杰(こうけつ)から浄覚(じょうかく)への成長物語です。

アンディ・ラウ演じる侯杰がスクリーンに登場した時、彼は悪の化身というような悪を極めたような表情をしていました。しかし、物語の中で彼は過酷な代償を払わされ、己の過去を悔い、心からの懺悔を経て、仏の慈悲にすがり、煩悩を自覚しながらも執着が取れた凄く穏やかないい表情に変っていきます。

また、敵対する悪の主人公を演じた曹蛮(そうばん)役のニコラス・ツェーの演技も素晴らしく、アンディ・ラウ以上に悪の表情を見せてくれます。でも、また彼の行く末にも是非注目です。

この映画はアジアに代表される仏教の思想を抱いたテーマを、主人公を中心に少林寺僧らが情感たっぷりに演じ、それがストーリーに奥深さを与えています。オリジナルのリー・リン・チェイの『少林寺』は、「武術」をメインにしていたのに対し、この映画は「仏の慈悲」を描いています。

とは言っても、これはアクションエンターテイメントの娯楽超大作である事は確か。
オープニングからクライマックスの大スペクタクル・シーンまで、見せ場は随所に用意されています。
特にクライマックスの戦闘シーンは圧巻。集団のカンフー武術シーンは香港映画史上に残る出来栄えなんじゃないかな?

take1が凄く印象に残った人物は、大師兄役が兎に角無茶苦茶格好良かった浄能(じょうのう)役のウー・ジン。みんなを守る時の命令の台詞と最後のシーンは、チョットヤバイです。

そして、あまりに懐かし過ぎて、嬉しくて涙が出た館長・方丈(ほうじょう)役のユエ・ハイ。
また、坊主じゃないので、ニット帽をずっと被りながら脇役なのにポイントで笑いを誘いおいしい所を持っていくジャッキー・チェン。
こうなると、思いも贅沢に、これでリー・リン・チェイがいれば・・・と。。。(笑)

エンディングもアンディ・ラウの歌う主題歌「悟」という曲とその日本語に訳された歌詞に注目。
凄く浸る事が出来、感傷的な気持ちになります。ハンカチもってなかったですが、take1は泣きました。

久しぶりに最近の香港映画では劇場リピートしたい気持ちになった傑作です。

絶対にかなりお薦めです。




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