最後の忠臣蔵
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『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道が映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。
討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門を佐藤浩市が熱演。
そのほか山本耕史、笈田ヨシ、伊武雅刀、安田成美ら演技派が脇を固めています。
勝手な想像で、時代劇映画なので殺陣シーンががっつりあると思っていました。題名と大凡の想像から、大石内蔵助の隠し子を殺す側と守る側の死闘を描いた作品なのかな〜?っと・・・
しかし全く予想に反して180度違っていました。
でも、感動しました。泣くことは全く予期していなかったから、まさか後半になって、ここまで泣けるとは自分でも思いませんでした。
瀬尾孫左エ門(役所広司)と寺坂吉右門(佐藤浩市)のそれぞれ使命を帯びて生き延びる姿がよく描かれています。というより、二人の演技が素晴らしい。
それぞれの使命を懸命にまっとうする二人ですが、切腹を許されなかった二人にはつらい現実が待っています。
この時代、この二人、武士には“生きる”ことは“死ぬ”ことより苛酷である事が凄く伝わってきます。
そして、瀬尾は使命を果たした後は、この大役から解放され、ゆう(安田成美)の誘いに乗っても構わず、また、ゆうと一緒にこれからの人生を一緒に生きていっても構わないはずである。しかしそれは、今現在、現代の平和な時代の考え方、人間の解釈であって、自分の仕える主君のもとへ旅立つのは、この時代至極当然のことだと解りました。
前回の『十三人の刺客』同様“武士道とは死ぬことと見つけたり”が最も合っています。
偶然の一致か?計算上か?必然なのか?主人公が役所広司であるのは不思議?
可音の花嫁行列が初めは淋しかったが、段々増えてきた時、そして大行列になった時には凄く感動して涙がこぼれました。
これは、討ち入りから17年経過したその時に評価された亡き父である内蔵助の徳であり旧浅野家家臣への想いやりの結果かな。
この平成の時代、“忠誠”という言葉が完全に死語となっていますが、決して日本人が無くしてはならない事ではないかと思います。
時代劇ファンには、お勧めの作品です。
追伸。。。
〜今日は何の日〜
平成スタートの日・・・1989(昭和64)年1月7日の朝の昭和天皇の崩御を受けて、7日午後の臨時閣議で次の元号を「平成」と決定し、翌8日から新しい元号がスタートした。
「平成」は最初の年号「大化」以来247番目の元号で、初めて政令により新元号が定められた。
そして、本日1月8日は、take1父の誕生日です。
親父、誕生日おめでとう。
この先、無理せず、健康に、長生きして欲しいです。
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